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朝には熱も落ち着いた、だが昼過ぎても目覚めず男は眠り続けてる。よほど疲れてるんだ、仕方ないからこのまま静かに眠らせてとこ。
そっと部屋を出て戸を閉める。
一睡もせず看病してたロトに少し寝るよう進めた。だが男が目覚めるのを待って事情を聞きたいからと休もうとしない。怪我をした状況が気にかかるらしい。
男が伯父である村長に助けを求めないのが気懸かりだ。だがいくらなんでも自分の甥を殺そうとするとは思えないし、結局考えても答えなど出るわけなく目覚めるのを待つしかない。
今、解かるのは引越しは男の怪我が治るまでお預けになったっうことだけ。
ドンドン、戸が叩かれた。
「ロト神官、いらっしゃいますか? すんません」
男の声がする。
「ロトさん怪我人なんです、お願いします」
今度はコージェの声、キジュの親友だ。背が高く毎日の力仕事のせいか体格も良く、体力や腕力も大したもので下手な大人より勝るだろ。父親と共に一家の稼ぎ手として一生懸命働いてる真面目な男で、王都へ作物を売りに行く度、土産を持って遊びに来てくれる優しいところもある。
ロトが急いで戸を開く。
コージェと父親のジェンさん、そして村長の息子クックさんの三人だ。何故かコージェ親子がクックさんの腕を掴み無理矢理に引き摺って入ってくる。クックさん嫌がってるみたいなんだけど…。
「すみません、親父がご迷惑ばかりかけて、ノコノコ顔を出せる立場でないというのに、すみません、すみません」
クックさんはロトの前へ来ると決心したような硬い表情で、何度もペコペコと頭を下げ誤っている。
「あなたが頭を下げることでありません、どうかお気になされないでください。怪我を見せて貰えますか?」
ロトからも笑顔が消えた、珍しく真面目な顔で対応してる。それでもクックさんは頭を下げるのを止めようとしない。
不思議な光景、理由を知りたくてコージェの肩を突付いて少し離れた場所へ呼ぶ。
「なあ、ご迷惑ばかりってロトと村長、なんかあった?」
「まあしょっちゅうな、この前クニが迎えに来ただろ、あんときも村長がちょっと、…キジュの奉公先を見つけて来たらしいぞ」
困った顔でキジュの胸を軽く叩く。
「……はぁ?」
見つけて来たって誰も頼んでないのにか、有難迷惑でしかない。
「それでロトさんが迷惑だから二度としないでくれと断ったんだけど、村長は解かってない」
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