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熱烈な歓迎でも期待してたのか村長と三十歳ぐらいの神官の顔が段々強張る。
『村長、これはどういうことだ! お前が是非ともと頼むからこんな村でも住むことを承諾してやったというに話しが違うではないか!』
三十歳ぐらいの神官は憤慨し村長はオロオロと困り顔でご機嫌を取ってた。それを見た村人達は村長の身勝手な行動に又かと呆れ一気に排除方向へ傾く。
代表として村長の息子クックさんが神官と対峙する。まず村長が何を約束したか知らないがそれに対し村では一切の責任を持たないことを明らかにし。一個人の村人として住むなら歓迎するが、村は貧しく特別扱いできないしする気もないことなどを伝えた。
三十歳ぐらいの神官は懐から出した短剣で突然、切りつけた。クックさんは避けることもできず腕に大きな傷をおった。
村人達は剣を下げている神殿騎士を警戒しても神官達には油断してた。誰も神官が短剣を隠し持ってるなんて思わないし、それも手ぶらの相手に騙し討ちなんて想像もしない。
『たかが農民のくせに誰に向かって言っておる! ささっ大神官様、このような輩なぞ捨置きあちらで飲み直しましょう』
クックさんの足元へ短剣を投げ、三十歳ぐらいの神官は悪びれた様子もなく去っていく。神殿騎士も驚いたみたいで慌てて懐から薬を取り出し、『すまなかった、あんな男だとは思わなかった』 治療しようとした。だが側にいた大神官が薬を奪い床へ落とし足で踏み躙る、そして楽しそうに笑いながら去っていった。神殿騎士は唖然と見送る。
村人達はやっぱり偽者と確信した。偉い大神官がこんな冷酷な仕打ちをするはずがない。
『あの神官達は偽者だ! とんでもないことになった、どこからあんな奴らを連れてきたんだ。対処法を考えないとこのままじゃ村が大変なことになるぞ!』
村人全員が村長に詰め寄ったがどこ吹く風。
『何を馬鹿なことを言ってるんだ! 本物の大神官様だ! 無礼なことを言うクックが悪いんだろ、切られて当然だ! わしの息子だから殺されずに済んだんだ。これ位で勘弁して貰えたことを感謝しなさい!』
誰の話しも聞こうとせず自分の主張を繰り返すのみ。こりゃ駄目だと感じた村人達はこれ以上勝手なことをさせないよう暫く部屋へ閉じ込めておくことにした。
『心配しなくとも俺達は明日にでも村を出る予定だ。初めから住む気なんか更々ない、村長は信じているみたいだがただの言い訳だ。これ以上怪我人を出したくなければ余計なことをせず大人しく待っていろ、あの二人は何をするか本当に解からないからな』
まだその場にいた神殿騎士が本当とも脅しとも取れる言葉を残し去った。信じるのは無理だが一応は傷の手当てをしょうとした人。だから二・三日待って神官達の出方を見るっうことに村人達の話しは纏った。
クックさんを大急ぎロトのところへ治療に来させようとしたらしい。しかし『会わせる顔がない』とごねて動かないから仕方なくコージェ親子が二人がかりで引き摺ってきたのだった。
「建国以前でもあるまいし無礼討ちなんて馬鹿らしい。一体何様になったつもりなのでしょう、その偽大神官とやらは?」
治療を終えたロト達もコージェの話しを聞いてたらしい。ロトは珍しく怒りの感情を表してる。
「でも本物の大神官って偉いんですよね、神子の代理なのだから?」
つまり本物の大神官なら無礼討ちで人を殺せるほどの権力があるんじゃないかと聞いてるんだ。ことがことだけに口には出せないが。
コージェはキジュといた時間が長い、そのため一緒に様々なことをロトから学んだ。このまま農民として一生を終えるにはもったいないぐらいの知識がある。
「いいえ、たとえ神子だろうと人の命を奪うことは許されません。ましてやただの神官である大神官にそんな権力なんてありません」
コージェは肯いてるがジェンさんとクックさんは首を捻ってる、話しの流れが解からないようだ。
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