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「村を襲おうとしていた貴族達も全員捕まりました。今回のことで建国以前からいた大貴族の大方と貴族の半分が財産没収のうえ取り潰しになりました。自業自得なのですが逆恨みする者もいると思います、キジュが神子ということも公にされた以上神殿に戻ったほうが安全です」
「へー、それで神殿で何をすればいいの?」
全てが片付いた後でキジュは話しを聞いただけだし、正直なところ何をすれば良いのか解からない。
「自分で考えて行動してください。私が側にいて解からないことがあれば教えます、しかしこれからの相談相手は私でなくウィート王です、六歳差しかないほぼ対等な相手です、一方的に頼ることはできません。五年後はキジュが王に即位します、そのための勉強も必要となるでしょう。今までは隠れている手前、勝手に動かれては困りましたがこれからは違います。神殿の主であるキジュが考え行動しなければ神官達は誰も動かないでしょう」
ロトはニコッと微笑み優しい笑顔だが言ってることは厳しい。
「えっ? えぇ―――っ!?」
冗談だと思いたい。今までは人見知りの子供のようにロトの影に隠れて着いてくだけでよかった。突然百八十度回転して今日からお前が先頭だと言われても困る。
「とは言え王城は今残務処理で忙しくウィート王も仕事に追われているでしょう。顔合わせまで時間がかかると思います、その間まず神殿の生活に慣れることを目標にされてはどうですか? 慣れれば色々なことも見えてくると思います。コージェさんもキジュの学友として一緒に暮らします、二人で気になることを話し合うのも勉強になるのでは?」
コージェと目が合い二人同時に溜息を吐く。
ロトがこー言うときは絶対裏がある、考えれば直ぐ気づく問題があるはずなんだ、だけどロトの頭の出来とキジュの頭の出来は違うんだよね、ロトの期待に応えられるか不安。
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