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「んー焦っても仕方ないか。ますばロト、神殿の収支関係の書類と、各部署の責任者と次の者の書類を早々に持ってくるよう連絡して。その後、腹神官と神官補佐に話しが聞きたいからこの部屋へ集まるよう伝えて欲しい」

 そろそろ孤児院の神官達が来てしまう。気になることは一つ一つ目で確かめてくことに決めた。

「この部屋へですか? 会議室がありますそちらの方が良いのではありませんか?」

 ロトは不審そう、やはりロトの考えとは違ったんだろ。

「いや今、ケイト神殿騎士総括が不在でしょう、だから個人的な顔合わせっうことで」

「会ってどーすんだ? 当たり障りのねえことしか答えねえと思うぞ」

「うん。でも図書館所属の神官達は処分することを早く伝えたいし、これ以後は孤児院に近付く者が出ないよう釘を刺して置こうと思ってさ」

 ドジャの言うことはもっともだと思う、でもこのままにはできない。

「…へえーっ、お手並み拝見させて貰おうじゃねえか」

 何かに気づいたようにドジャは親指を立てニヤリと不適に笑った。 

「あー何を期待したか解かんないけど、それは無理だから。ドジャには悪いけど、あの村長でさえつい最近まで良い人と思い込んでたぐらで言葉どおりの意味しかないから」

「……は?」

「…キジュは神官の実状を自分の目で確かめたい。ただそう思っただけですよね」

 目を丸くして、こいつ何言ってんだ、って顔のドジャにロトが説明してる。正解、ロトにはキジュの考えなんてお見通し。

 ノックの音がしてコージェがでる、孤児院の神官達がおっかなびっくりの様子で入ってきた。神子の居間ということで緊張してるのかキジュの前で跪き、神官と神殿騎士から代表として一名ずつ選ばれてうんぬん、と説明を始めたので兎に角座ってからにしようと促す。

 内容は思ってた通りで。孤児達で日頃の憂さ晴らしをする神官がいること。警備の神殿騎士が注意すると直ぐ帰るのだが、中には森へ隠れ嫌がらせのように脅かして喜んでる神官もいて孤児達のストレスになってることなどが語られた。

 嫌がらせする神官の個人名は解からないが、どこの部署の所属かは解かるそうなので部署名を聞き二人は帰らせた。

 暫くすると頼んでた書類が届く。随分時間がかかったなと感じたが、初めてのことなのでこんなもんかと使いの者に礼を言い帰す。

 書類を眺めてる横でドジャが若い神官を何人が連れてきてテーブルやソファーを移動してるらしく煩い。文句を言おうと顔を上げた、すると大勢が一つになって話し合えるよう移動してて、そこまで考えずに我侭を言って申し訳ないと反省する。ロトはコージェと何か話し合っていた。

 書類は疑問だらけの物だった。収支関係の書類は、食費一つをとっても神官の人数ではなく部署によって金額が決まっているっうお粗末なもので基準すら定かでない。人事関係の書類は、神官を証明する書類の一番上に出自が書かれ、神官を生まれによって判断していることを証明してた。一番下に申し訳程度、最初の希望部署の欄があるが殆ど書かれてなく蔑ろにされてる。

 はぁ~っ、溜息しか出てこない。全てが教わったことと違うのだ、ロトが嘘を教えると思えないから今の実状がおかしいっうことになる。これを全てキジュが正さないといけないのか? 直すのに一体何年かかるんだろ。


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